これから脱毛を考えている人の中には、光脱毛やレーザー脱毛は永久脱毛と認識している人も多いでしょう。
永久脱毛というと一生毛が生えて来ないイメージがありますが、実際のところはどうなのか気になりますよね。
この記事では、永久脱毛の定義や、脱毛終了後の実際の様子、永久脱毛を実現するためのポイントについて紹介します。
目次
(1)脱毛してもムダ毛は残る?
指定の脱毛施術を終了すれば、ツルすべな肌が手に入る。
そして、ムダ毛の自己処理から解放されると考えていませんか?
実は、光脱毛やレーザー脱毛の施術を終えても、ムダ毛が残っていることはよくあります。
脱毛部位にもよりますが、光脱毛やレーザー脱毛でツルツルになるには以下の施術回数が必要です。
脱毛終了までの回数 | ツルツルになるまで必要な回数 | |
光脱毛 | 8回 | 20~30回 |
レーザー脱毛 | 5~6回 | 6~8回 |
このように、光脱毛では一回の契約ではムダ毛は残るのは当たり前、脱毛効果の高いレーザー脱毛でもムダ毛が残ることがあります。
ムダ毛が再生してしまうことも
光脱毛やレーザー脱毛が終了した後も、数年後に脱毛効果があった部分からムダ毛が再生することがあります。
これは、脱毛により毛根の細胞が破壊されたわけではなく、ダメージを受けただけであったため、細胞が回復したことによりムダ毛が再生するのです。
特に女性の場合、妊娠・出産をきっかけにムダ毛が再生してしまう人も。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えますが、女性ホルモンには、育毛や毛の寿命を長くする作用もあります。
脱毛終了後のムダ毛の再生は、レーザー脱毛よりも脱毛効果が弱い光脱毛によくみられます。
ただし、再生したムダ毛は、産毛のようにもとの毛よりも細くなる傾向があります。
人によっては、ウデやアシなどなら産毛があってもOKという人もいれば、ワキにムダ毛が1本生えるのは許せないという人もいるでしょう。
自分の希望や脱毛部位に応じて、脱毛方法を選ぶことも大切なポイントですね。
(2)勘違いする人が多い!永久脱毛の定義とは
そもそも光脱毛やレーザー脱毛をしたのに、ムダ毛が残ったり、再生したりしてしまうのはなぜなのでしょうか。
光脱毛やレーザー脱毛の説明を受けるときに、「永久脱毛」という言葉を使用することがあります。
永久脱毛と聞くと、永久に毛が生えてこなくなると認識している人も多いのですが、実際は異なった意味で使われているのをご存知でしょうか。
永久脱毛の意味を知るために、米国電気脱毛学会の永久脱毛の定義を見てみると、「最後に脱毛施術をしたときから、毛の再生する割合が20%以下である」とあります。
つまり、脱毛施術後に、ムダ毛が生えてきても、もともとの毛の量の2割以下であれば、永久脱毛といえるわけです。
クリニックの脱毛の広告や、サロンのスタッフの説明で、永久脱毛という言葉が使われていても、一生ムダ毛が生えてこないというわけではないことが分かりますね。
もちろん、光脱毛やレーザー脱毛を受ければ、ムダ毛はぐっと減るので、自己処理が本当にラクになりますよ。
永久脱毛といえるのは医療機関だけ
脱毛の広告を見てみると、サロンに比べて、クリニックの医療脱毛の広告で永久脱毛という言葉を使用しているのに気づく人もいるでしょう。
中には、「サロンは永久脱毛ではないけど、クリニックは永久脱毛である」と謳っているものもあります。
そもそも毛根の細胞を破壊する永久脱毛は、医療行為に当てはまるものです。
医療行為は医師や医師の指示の下、医療スタッフのみが行うことができるものなので、エステサロンで行うのは法律違反。
そのため、クリニックでは、堂々と永久脱毛という言葉を使用しているわけです。
一方で、エステサロンにもかかわらず、永久脱毛という言葉を巧みに使用していることも。
これはスタッフの認識不足か、悪質なサロンである可能性もあります。
サロンで光脱毛を受ける際には、永久脱毛を押し過ぎていないかもチェックポイントの1つにしたいですね。
ちなみに、サロンで行われている光脱毛ですが法律のグレーゾーンで行われています。
脱毛の肌トラブルなどの健康被害の7割がサロンという事実があります。
今後なんらかの問題が起これば、サロンで行う脱毛にも規制がかかる可能性もあるかもしれませんね。
永久脱毛という言葉に気をつけよう
永久脱毛と聞くと、思わず飛びつきたくなる女性も多いですよね。
最近では、永久脱毛という言葉のイメージを利用した悪質な広告も見られます。
たとえば、某脱毛商品のキャッチフレーズで使用されている「永久脱 毛」といったもの。
よく見ると「永久脱」「毛」という言葉組み合わせており、永久脱毛のイメージを彷彿とさせます。
製品そのものは脱毛スプレーで、市販の脱毛クリームのように、化学成分によりムダ毛を溶かすものです。
しかし、永久脱毛ができると勘違いし、製品を購入してしまう人もいるようです。
「永久脱毛」という言葉は女性にとってはあこがれの言葉ですが、安易に引っかからないように注意してくださいね。
(3)本当に永久脱毛ができる脱毛法
永久脱毛の定義を知って、光やレーザーで脱毛しても、完全なツルツルの肌にならないことを知って、がっかりした人もいるかもしれません。
実は、正真正銘、永久にムダ毛が生えてこない脱毛方法もきちんとあります!
その脱毛というのが針脱毛です。
針脱毛は、絶縁針を毛穴に刺して、電気を通して毛根を破壊して効果を得る脱毛方法。
1本1本施術を行う針脱毛では、毛根にしっかりダメージを与えられるため、処理した毛穴からは、ムダ毛の再生はありません。
しっかり永久脱毛ができる針脱毛は、一部のクリニックだけでなく、エステサロンでも行われています。
ただ、永久脱毛ができる針脱毛ですが、デメリットとして、挙げられるのが痛みと脱毛にかかる時間とお金がかかってしまうこと。
針脱毛に興味がある人は、レーザー脱毛を終えた後に残った毛を、針脱毛で処理するのもおすすめですよ。
ちなみに、針を刺す行為も医療行為に当たるものです。
針脱毛を行っているサロンの言い分としては、「針が直接毛穴に触れているわけではないので、医療行為ではない」という意見だとか。
いずれにしろ、サロンの針脱毛もグレーゾーンで行われているので、針脱毛を受ける際にはクリニックの方が安心といえるでしょう。
(4)ツルすべを目指したい!脱毛を始めるときのポイント
光脱毛やレーザー脱毛でツルツルすべすべの肌を目指したいのなら、対策を行うこともできます。
本当の意味での永久脱毛に近づけるには、次のポイントがあります。
最初から脱毛し放題のプランや、保証プランを選ぶ
サロンやクリニックの中には、脱毛終了後も無料または割引で施術を受けられるところがあります。
脱毛サロンのプランの中には、脱毛し放題のプランもあるので、契約プランを追加するよりも費用を抑えることができますよ。
光脱毛からレーザー脱毛へ切り替える
出力の弱い光脱毛では、人によってはムダ毛が産毛化してしまい、脱毛効果を得られにくくなってしまうことも。
光脱毛で効果を感じられなかった人は、クリニックのレーザー脱毛への乗り換えも検討するとよいでしょう。
もちろん、しっかり脱毛効果を得たいのなら、最初から医療脱毛を選ぶのもおすすめ。
(5)まとめ
サロンやクリニックの脱毛は、本当の意味で永久脱毛ではありません。
光脱毛やレーザー脱毛を終了しても、ムダ毛が残ったり、毛の再生がみられることがあります。
脱毛を始める場合は、光脱毛やレーザー脱毛が100%でないことを理解して、自分に合ったプランを選ぶようにしたいですね。